年に1、2回くらいはクラシック系のコンサートに行ければなぁ…と思いつつ、かなり久しぶりになってしまった感のあるクラシック系。久し振りのオーチャードホールに行ってきました!
看板のお写真撮り忘れたので、とりあえず…開演前に腹ごしらえしたビュッフェからの眺めを。
開演18:30ということで、定時までお仕事してたら遅刻する。これはどうか判らなかったけど、通常のクラシックなら途中からは入れないこともあるので、申し訳ないながら、お仕事を早退させてもらいました(結果…ビュッフェ寄れるくらい早く着きすぎたwww前のめりすぎた私)。
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このコンサートは、ま確かに三浦大知さんが出演っつうのがきっかけに参加を決めたわけですが、もともとわたくしは千住明さんのファンなので、
本当にほんっとうに楽しみにしていたコンサートなのでした!
チケット発券したときに前過ぎるお席でガックシきたけど…まぁ座席の位置はしゃあないやね。
(入場してみたらまさかの最前列だったので驚いたけど、音響バランスは悪かったです予想通り…(;´д`)トホホ)
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さて本公演について、事前にあまりちゃんと調べなかったんだけど、一応概要を振り返ってみる。
『蜜蜂と遠雷』は 2017年に直木賞と本屋大賞をW受賞した恩田陸の小説。とある国際的なピアノコンクールを舞台とし、参加するコンテスタント達にフォーカスを当てた音楽小説。
本年1月に、音楽家としてこの小説に感銘を受けた千住明氏が、”リーディングコンサート”という形式で大阪3・東京3、計6回の公演を開催したものが第一弾。その呼び名の通りに、出演者達が小説の主人公たちを演じる体で、原作のリーディング、および原作に登場する(コンテストで演奏される)楽曲のいくつかに歌詞を付けた歌をうたったりする内容だったようだ。
第二弾の本公演は東京開催の2公演のみ。1月公演とは異なり、出演アーティストたちを原作の主人公に当てはめて…といったことはなく(というか、女性アーティストがいなかったので栄伝亜夜訳をキャスティングできなかっただけかも…)、オケやピアノによる曲の演奏、そして歌、トーク…などから構成されていた。
記憶が定かでないので順番ちがっているかもですが、セットリストはこんな感じ
ひかりを聴け(作曲:千住明) 演奏:オーケストラとピアノ(ピアノ2台)
Ombra mai fù (Händel) 歌:木村優一
Earth Song ~Michael Jackson cover~ 歌:中川晃教
Eternal now (たぶん) 歌:松下優也
ふれあうだけで ~Always Love You~ 歌:三浦大知
~ トークコーナー ~
プロコフィエフ/4つの小品 4.悪魔的暗示 独奏:川田健太郎
(ここから先、三浦さんまでの曲順まったく自信なし…)
あなたが欲しい ("Je te veux" - Erik Satie) 歌:松下優也
Ave Maria (Bach/Gounod) 歌:木村優一
Pie Jesu (Fauré "Requiem" 第4曲) 歌:木村優一
Can't Take My Eyes Off You 歌:中川晃教
月の光 (Claude Debussy『ベルガマスク組曲』より/ 作詞:恩田陸) 歌:中川晃教
未来への道 歌:中川晃教
旅立つ日 歌:松下優也
ひかりを聴け 歌:三浦大知(ソロ)
Excite 歌:三浦大知
music 歌:三浦大知、他出演シンガー全員
ひかりを聴け 歌:出演シンガー全員
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はい。曲順違うとこあるかもしれませんが…大体そんな感じでした。
(中川あっきーさんと松下ゆーやくんのオリジナル曲(?)全くわからず申し訳ありましぇん…)
感想はツイッタで散々呟きまくったのでここではざっくり申し上げますが、
まあ最初の感想では弦の音が綺麗だった!ってことですかねぇ!
テーマ曲となっている「ひかりを聴け」は千住明さん作曲ということですが、千住さんの得意な弦の美しい音色が遺憾なく響く感じの曲でして、、、あと、ピアノが2台ってのも豪華な感じで、しばらくぶりにフルオケの音をきいたわたしには冒頭から感動的でした!!!
そして、オケの演奏に続いては、ソプラニスタ木村さんの独唱から!
もちろんマイクで増幅されてるからマイクからの音も聞こえては来るんですが、、スタンドマイクとお口の距離は30センチ以上離れてますから!もちろん生声も聞こえる前列特典でして、、、それはもううっとりする音色の美しい声でオンブラマイフを歌われてしまってもうね!!
この時点で盛り上がりすぎて、、もう冷静にセトリ覚えようという気はぶっとびましたよね(言い訳言い訳)
木村さん、、あとで検索したけどあまり動画とかなくて、演奏家としてはもしかしたら知名度高くはないのかもしれませんが、このコンサートにおいてクラシカルな歌唱が、本当に素晴らしい響きを加えてくれていて、彼の歌には聞き入ってしまいました♪
中川晃教さんは、かなり前から名前だけは存じていたのですが、ふだんチェックしていないジャンルの方なので、中々正面から歌声を聴く機会がなく、、この機会を本当に楽しみにしていたのです、が!!
…前列って本当に音響バランスが悪くて、PA通して増幅しているオケが鳴り始めると、彼の声がぜんぜん聞こえなくなってしまうんですよね(涙)
通常のクラシックコンサートなら、オケの音はそんなに増幅しないと思うんだけど、、今回のコンサートはけっこうやってまして。
結果、、、アコースティック音響なら聴こえそうな歌声やピアノが、すごく聴こえにくかったのがとても残念でした(泣泣泣泣泣
しかし、オケの音が小さいときには、中川さんの美しい声を体感できました。とくに Eargh Songとかは、彼の繊細かつドラマティックな声を堪能できて素晴らしかったなぁ!
松下ゆーやくんは、むかし1,2回は見たことあった気がするけど、かなり昔の話。
この公演では2日目のみのゲスト出演で、だいぶ緊張してただろうけど、、頑張って軽口で乗り切ろうとするキャラに好感を持ちました^^
長身にぱりっと真っ白なスーツ、見た目完璧なイケメンなのに、関西アクセントでのトークがナチュラルな雰囲気でよかったな。
歌は…中川さんと同じく、音響の関係ですごく聴こえにくかったというのもありますし、、緊張してたってのもあるかと思いますが、、、ちょっと音程が不安でした。まぁ仕方ないな。
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そして我らが推しの三浦大知氏ですが!
まずね、、びっくりしたのがやっぱり声量ですよ。オペラの木村氏が、マイクから離れても朗々と歌えたのはもちろんですが、三浦さんの声も、オケにまけずにがんがん響いてくんですよ!…いや知ってたけど、あらためて感動したわ。
あとオケとのシンクロね!
クラシックは必ずしもオンビートじゃないし、指揮者はいても、むしろ演奏者全員が呼吸合わせて呼吸だけで行くってとこありますでしょ。だから、、普段くっきりしたビートに慣れてるポップス系のシンガーは、すんごくリズムをとりづらいと思うんですよ。
それでも千住さんはさすがにクラシック一辺倒の方ではないので、松下さんや中川さんのビートのある曲ではクリック(メトロノームのアプリ的なのを見てたかもしれない)に合わせて、後振りでオン・テンポで指揮してたっす!(ドラム&エレクトリックベースもあった)
しかし、、三浦さんの1曲目、千住さんのアレンジした「ふれあうだけで~」は、、オン・テンポではなくて完全にクラシック的な”呼吸合わせ”リズム。
どうするんだ三浦さん!?と思っていたら、、あの方、オケには背中を向けたまま、千住さんとまったく同じノリで歌ってみせたんですよね!
ある程度距離のある席の方からも見えたと思うんですが、、、指揮をしている千住さんの上半身の動きと、うたっている三浦さんの上半身の動きが
完璧にシンクロしていました。
客席からは、三浦さんが、歌いながら指揮をしているかのようにすら見えたかもしれない!
いや知ってたんですけど、、、あらためてすげえ人だよなぁ、と。
これ何十回も言ってるかもしれないけど
この人はね、もって生まれた声とか勿論あるんだけれども、、
それ以上に、進化しようっていう努力とか向上心とかが常にあって。なんどもなんども歌って、歌うたびに上手くなるので、、
同じ歌を歌っても、聴くたびに少しずつ進化していくから
なんどでもパフォーマンスを見たいと思うし、見続けていたいと思うんですよね。
マスメディアでの露出がすごく増えてきて、知る人ぞ知るアーティストだった時代からは嘘みたいに急激に注目を集めている今の彼ですが、
常に自分に対して色々なハードルを設定して少しずつクリアしてステップアップ…という変らない姿勢でいてくれるから、
このさき年齢を重ねて今みたいに踊れなくなるとしても、全然心配にならない。
自分の寿命の方がむしろ心配だけど、ずっと応援して行ける人なんだろうなぁ…と思ってます^^
まぁ、そのときどきで、スタンスは変わるとは思います。
ファンとしての自分、
ひところとは、ちょっと違うモードに入ってきていると思いますしね。
えーまたちょっと最後は
三浦さんの話に終始してしまいましたが、、
このコンサートは、他の部分についても、ツボるポイントが多くって
わたしにとって素晴らしいコンサート経験になりました。
もうちょっとクラシックも、ちょくちょく聴きたいなぁ!!
p.s. コンサートのプログラムに曲名が書いてある、と教えていただいたので、あっきーさんとゆーやくんの曲名入れました(ただし曲順は不明)