そして、NHK『ONE OK ROCK World Tour Document』を見ました。
放送は10/19で、わたし個人としては、たまアリ公演に参加する前夜。
リアタイはできなかったけれど、観ようと思えばその晩にでも録画をチェックできたのですが、、とりあえずライブの後にしようと思いまして。
で、昨日ですが、、ライブ参戦のあと、余韻をまったく消化できぬまま…見ました。
繰り返し見ました。
寝不足です。…相当眠い。
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で、わたし的には、、ライブのまえにアレを見なくて正解でした。多分。
(前の記事で触れたか忘れましたが、)ONE OK ROCKは最新アルバム "Eye Of The Storm"を2月にリリース、直後に1か月ちょっとかけて American Tour、そして4月の Ed Sheeranサポートアクトを挟んで5月に Europe Tourをこなしてきた。
…その、北米ツアー+ヨーロッパツアーに密着した…というのがドキュメンタリーの内容。
ワンオクさんの海外ツアー密着は、たしか以前に別のメディア(おそらく音楽専門チャンネルか…YouTubeだったかな?)で見たことがあって。
当時は日本でこそ人気はブレイクしていたものの、海外デビューで四苦八苦されている時期だったから、、バスに寝泊まりして海外のライブハウスを回るツアーとは何て過酷なんだろう!と思っていて。
それが、、日本では今やスタジアム以上の会場でなければあふれ出し、海外の著名アーティストともコラボしたり、と、その当時よりはかなり名前も売れてきているであろうという今。
やっぱりバスに寝泊まりしてライブハウスクラスの会場を連日回るようなツアーをやっているんだな…!と。
おそろしくインパクトがありました。
そういうのが現実なんだなぁ、と!
まぁもちろん突貫ツアーという状況も過酷なわけですが、なによりも、
アルバム "Eye Of The Storm"で、それまでと異なるニュアンスの楽曲を打ち出してきたことによって、なによりも、彼ら自身がそれらの楽曲をライブの場で完成させる苦悩が、あそこまで過酷なものということが、なかなかに衝撃的な内容でした。
その…26+13公演を経て、苦しみながら試行錯誤し、練りに練って…
凱旋してきた Japan Tourですよ!!!
完璧でないわけがない!!!
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あと、ドキュメンタリーを見ていて気付いたのが、国をとわず、、彼らのライブに集うファン層には女子が多いですね。
もちろん日本のライブでも、訪れるたびに女性ファンの姿が多くなってゆく気がしています。
これ、どうしてかな?って考えたのですが、、やはり、彼らの楽曲のクオリティが高いからではないでしょうか。
彼ら自身としては、もちろん女性にファンになって欲しいとか男性多い方がいいとか…そういう観点で曲を作っているとは思えませんが、まぁ、なんというか。
(これはちょっと偏見かもですが)男性が ROCKに求めているものは、音楽的なクオリティの高さよりも、”戦闘力を高揚させてくれる様式美”みたいなナニカではないかって想像するんですよね(笑)
もちろん彼らの楽曲やパフォーマンスを「カッコイイ」「COOL」と好きになる男性ファンもいるにはいるようですが、、クオリティの高い音楽を求める男性ってコダワリがめんどくさい系で、ROCK以外のところに行っちゃうのかなぁ、、なんて思ったりしました。
女性はその点、音楽ジャンルをとわず、たぶん「いい」と思ったものをストレートに受け止めそうだからなぁ!
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だが、前段では男女って切り口で行ってしまったけど、、音楽の方向性にコダワリを持つ気持ちは自分にもよくわかるので。
たとえば、ひとつのロックバンドがいたとして。まバンドに限らないけれども、、そのバンドの作る音楽が少しずつ変わっていったとする。それはドキュメンタリーでTakaさんも言っていたように、生身の人間の作る音楽なのだから成長も変化もあって当然。
ただ、ロック音楽を愛する者には、とてもコダワリが強いことってあるものだ。自分がもっとも好きなカタチが、、クリアになっていればいるほど、それ以外のカタチを受け入れがたいものだ。
それは男性に限らず、若さであったり、いろいろな人にとって大切なコダワリであったりすると思う。
だから、好きになった相手(バンド)が変わったと感じたときに(裏切られた)と思ってしまう感情は、それはそれで正しい姿勢であると思うのだ。
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いずれにせよ、、ROCKという音楽は 、いろいろな意味でストレートな音楽だ。
演る方も、見る方も、ほぼほぼ直球勝負なので、、どうしたって寄り添えなくなることだってあるんだ。
(裏切られた)と感じて離れてゆく道を選ぶファンは、それぞれ、そこから自分の進む方向を別のところに見つけられるのか、という苦悩があるし、
たとえ離反するファンがいたとしても、自分たちの作り上げるものが最上であると信じつづけるのがアーティスト側の苦悩ではあるのだろう。
どんなに大きな存在になったとしても、その苦悩は決してなくなることはないのだろうな。
だからこそ、、ロックスターという存在は、ドラマティックに輝いてみえるのだろうな。
データ: ONE OK ROCK Official Site
→ EYE OF THE STORM NORTH AMERICAN TOUR 2019 (北米 26公演)
→ EYE OF THE STORM EUROPEAN TOUR 2019 (ヨーロッパ 13公演)
omake
→ Ed Sheeran DIVIDE WORLD TOUR 2019 (アジア9都市10公演)