社会参加の実際・改

2016年お引っ越し。つれづれだらだら雑なテーマで書きます。ま、ちょっとライブ感想多め。

三浦大知の新曲たちについて。

三浦大知さん「Backwards」と「About You」について、ほとんど感想を書けていなかったので、今回は、もう少し掘り下げて書いてみたいと思う。
(長くなり過ぎたら分割するかもしれない…)

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まず「Backwards」。
近年の三浦さんの曲のなかでも、かなり早めの BPMで激しく踊っていますよね。あとなにより歌詞です!
ふだん音楽を聴くときは、基本的に楽曲の歌詞とかあまり深く考えない派、の自分ですが。この曲の歌詞はさすがにインパクトあります!
え?なんだろなんだろって思った。

動画もいちど貼りますね。

 三浦大知 (Daichi Miura) / Backwards -Music Video-

動画には和英のスクリプトがつけられているため、最初から歌詞を確認することができるのですが。
なんというか、、結構ネガティブな字面の言葉が並んでいる印象ですよね!
それに…なんか激しくて楽しそうじゃない!!

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動画&音源リリースから半月。雑誌など各種媒体より、新シングルについての情報も、ぼちぼちいろいろ出てきております。
ご本人からの紹介を概略すると、、この曲は”怒り”の歌。
「時代の中で生じた”怒り”を、どのように乗り越えて前に進むパワーに変えてゆくか。などという表現で説明されています。

え、三浦さん怒っているの?
普段のキャラと違う…

なんて、短絡的に考えたら、もちろん違います。

動画の概要欄にもクレジットされているとおり、この曲は Nao'ymtさんの作詞・作曲。
三浦さんは、Naoさんが自分にこの歌を提供してくれた意味を考え、この曲にもっともふさわしいパフォーマンスに収束し、、この歌唱・この振付を生み出したということです。

「回想は持て余す 人生の格子 届かず手放す世界」
Wikipedia記載によれば”格子”とは「角材を縦横に組み上げた建具」とのこと。
三浦さんは、歌詞に出てくる”格子”を、両手の指を縦横に重ねる形で表現しています。同じ歌詞が2回出てきますが、彼は、重ねる手の角度を変えて表現されていますよね(←そこの振りまじカッコイイ)。

「格子」という構造は、、光(視線)とか空気とか、事由に通過できるものがある一方で、物理的にはどうしても乗り越えられない厳然とした境界がある。そういうニュアンスを表現しているのでしょうか。
すぐそこに見えるのに、決して触れることができない=届かず手放す世界。なのかと切なくなります。

「まだ燃えさかる 縁を残し 心が毛羽立つ気配」
しかし気持ちは諦められはしない。
燃えさかる炎が胸の内にあり、出口を求めているわけですよね。

”怒り”というのは負の感情です。
たとえば、だれかが”怒り”の感情を覚えたとして、その感情をそのままに表現すれば、しばしば、周囲で見ているものは負のイメージをストレートに受け取り、ネガティブな感情を共有してしまったりする。
ですが、とくに表現者として感情をあらわすものは、その表現が見ているものに何を与えるのか、を意識したうえで発する記号を選ばなければならない。
表現するとは、そのようなことだと思います。

I can’t take it anymore
Because I felt like I was walking backwards

怒りのうちに曲は終わるのですが、三浦さんの解釈は「前に進む力」ということで。
そういう解釈がとっても彼らしいって感じます。 

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 中途半端ですが、長くなってしまったので、やっぱり記事を分割することにします💦

いったん終了ね。