社会参加の実際・改

2016年お引っ越し。つれづれだらだら雑なテーマで書きます。ま、ちょっとライブ感想多め。

2020.10.29 : Fujii Kaze “NAN-NAN SHOW 2020 ” HELP EVER HURT NEVER @日本武道館 

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日本武道館で藤井風さんのライブを観てきた。
自分的には、コロナ禍によるで長い長い自粛期間後を経て、8か月ぶりの生ライブ参戦となった。
このライブは観客を入れて通常開催される以外にも、オンライン配信されることが最初から企画されており、”絶対に見られる” という安心感であまり緊張感もなく抽選に申しこんでみたのだが、普段チケ運の残念めなわたくしが幸運にも当選を得て、会場に行けることになったという次第である。
無欲の勝利っていうやつかな(笑)
いや実際、、普段のライブは行きたくて行きたくてたまらない気持ちを抑えることが絶対できないから、無欲なんてのはハードル高いのである(笑)

とにかく、武道館である。キャパの割にはこじんまりした作りで、スタンド席でもとても見やすい。むしろアリーナよりスタンド席に当たりたいハコである。
座席は当日の3日前くらい?かなりギリギリになってようやくわかる。こういう仕組みはいいなって思う。当日でもいいくらいかな。
当たった席は2階スタンドだったが南西B列なので、ほぼ正面方向の前から2列目!これは素晴らしい^^
自分的には最高に近いご褒美です。…まぁ、知っての通りセンターステージだったので、方角はあまり関係なかったけれども(笑)

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いまの仕事はテレワーク中心で、この日はもしかして勤務時間を調整(自宅で定時まで仕事していたら間に合わない!)しなければまずいかな?とちと心配していたのだが、都合により出社することになり、逆に、定時までしっかり仕事をして余裕を持って武道館へ。30分以上前には着いて、ゆったり開演を待つことができた。

事前に予測していた通り、会場の座席配置は前後1人の席を空けた市松。
平日ということもありすぐには埋まらなかったが、開演直前にはほぼほぼ埋まった。
不思議なことに、アリーナや2階スタンドは(市松だけど)ぎっしり埋まってたのに1階スタンドは空席がちらほら。関係者席だったのかしらん?会場で参戦したい方大勢だったろうに勿体ないね、と。
あと、Tシャツをこれ以上増やしたくなくて、Tシャツなしチケットを申し込んだんだけど、会場では7割方の観客が武道館Tでした。Tシャツつき買わなくてごめんなさい💦 でもグッズの別のTシャツは買ったし(増やしてるじゃん)、持って行ったよ。寒くてけっきょくは着替えなかったけど←
着心地のよいTシャツなので、来シーズン以降がんがん着るよ♪

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なかなかライブの話に入れなくてすまん(笑)
前述のとおり、ステージは東西南北に四辺をあてた正方形。白っぽい表面にはツアー&アルバムのタイトル「HELP EVER HURT NEVER」ロゴが円の形に描かれ、中央部には大きな四角柱の構造物がでんっと置かれている。あれはモニター画面かな?とは察せられたが…たしか最初のうちは真っ暗。
開演前には FM802のナビゲーターさん、と名乗る男性の声でナレーションが流れ、本人の声もちょっと流れた(映像はなし)、、

そして5分前からカウントダウンが始まった。
開演すると、四角柱のセットは上方に持ち上がり、そのまま4面の LEDモニターに。
ステージ中央部には少し高くなった丸いサブステージ。そこにスタインウェイの、たぶん普通のサイズのコンサートグランドが置かれている。だがカバーの表面がつや消し処理されている。つやつや塗装でない方が照明演出の邪魔をしないってことのかな?初めて見た気がするけど、ああいう機種もあるのかな?
風さん本人は小さな丸いステージ上に既にスタンバイ!
さあ!ライブ開始だ!!

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<第1部> ピアノ弾き語り

ステージの構造から容易に想像できるように、第一部は、ピアノ1本による弾き語り。
1曲目は、、なんと、YouTubeで話題になっていた「アダルトちびまる子さん」。なかなか意表をつくオープニング。
心の中で(きゃーー!!!!)と叫んだが、声を出してはいけないんだろう、ということでもちろん無言。他の観客も無言。
ご本人も、少しの緊張感。
そんな感じで始まった風さんのライブだが、動画のように、ピアノ1本で、ちょっとおしゃべりを加えながらカバー曲ばかり続けて弾き語りで披露する。
動画ではさんざん見ていたけど、実際に見る風さんの姿は、、たっぱもあるし強い顔だなぁ!と。まんまやった。

ところでわたしの席、ステージすごく見やすい席ではあったのだが、見事に柱のど正面。照明が点いてそれに気づいた瞬間に(ちっ…柱フロントビューか…)と心中舌打ちしたことは否定できない(笑)
で風さんの弾き語り始まったら、ピアノの置かれている角度が、、ちょうど彼の顔が柱に隠れる角度で泣泣泣泣泣となったわけ(柱は細い鉄柱組なので全然見えないわけじゃないが、狙ったように顔が隠れるジャストの角度だった、笑)。
でも、2曲目か3曲目くらいで彼が言うわけですよ。「実はこのステージ(丸いやつね)、回るそうなんですよ。回してみてください!」すると、グランドピアノの乗ったサブステージがゆっくりと回転を始める。「おお~!回りよる!回りよる!」と、自分で合図したのにはしゃぐ風さん。可愛いかよ(笑)
だがそんなわけで、、弾き語りをする風さんのお顔も、結果、いろんな角度でちゃんと生堪能できたし、アップはモニターで確認できたしで、NO問題だった。
配信ではどんな画像が映ってたんだろうね?引きとアップと両方かな?そうだといいね。

MCの詳細は余り覚えていないんだけど、しょっぱなのMCが英語から始まったのは鮮烈だった。それに「自分としてはクリスマスを感じる曲」という『Just the Two of Us』、「足りないと欲しがるよりも持っているものに満たされる幸せを唄いたい」という『特にない』などのMCも印象に残った。
彼のMCでいちばん印象的だった言葉は、「メロディにのせる言葉は ”祈り” だから」というもの。そうでなければ、怖くてステージには立っていられないということだが、なんだろう?彼の歌をきいて覚える、自分では説明できない感情の理由についてある意味納得がいったような、スッキリした気持ちになった。
彼の歌が、世代や性別や生き方を越える多くの人の心に刺さるのは、そういうことなんだな、と感じた。

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事前にアナウンスされていた通り、ライブは2部構成で間に15分間の休憩(換気タイム)が設定された。自分も一旦バルコニーに出て、マスクを外して深呼吸して給水。この休憩タイムの設定は、いいと思う。
2、3時間くらいなら自分はお手洗い行かなくて大丈夫だけど、通常のライブでも1時間置きくらいには休憩タイムを入れてくれたらいいと思う。
さて給水のみだった自分はすぐに自席に戻ったのだが、ステージでは、上部を覆っていた白っぽいカバーがはずされ黒っぽい色合いに。引き続きドラムセットやらウッドベース、キーボードなどの楽器や機器類が運び込まれ、第2部はバンドセットなのだなぁ!とわかりやすくセッティングが進んでいる。
セッティングが終わると、中央にまた四角いモニターが折りてきて、ふたたびスタインウェイの乗った丸いサブステージが覆い隠される。

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<第2部> バンドセット 

バンドメンバー(Dr,G,B)は第2部開演ちょっと前からステージ上に待機。
イントロの演奏のなか、第1部と同様、ステージ中央の4面モニターが上方にスライドして、ピアノが現れる。そして今度はアリーナの袖から風さん登場。
歩き出した風さんの衣装、上下ツナギと思ったけど同じストライプ柄の上下。シャツとゆったりしたパンツ(サーカスパンツっていうのかな?あれ)で、ちょっとおしゃれなピエロって感じ。長身でしゅっとした体形なのでそういうルーズな衣装も素敵に見える。ちなみに第一部はブルーデニムに白Tシャツ(武道館Tではない、笑)だった。

たぶんこのときからモニターにはいろんな映像が映されていたと思うが、、いろいろあり過ぎて細かい記憶はほとんど喪失。いや細かくない記憶もほとんど喪失。←ダメなやつ

第2部のバンドセットライブは、第1部よりステージ上のメンバーも多いためか、全体的ににぎやかな雰囲気。「立ち上がってもええんやで」という風さんの声がけに勇気を得て、観客は、声を出さずとも立ち上がって盛り上がり、熱気が会場を覆う。

あ、バンドに関して言えば、、仕方がないんだけど、南西側のコーナーでプレイするドラマーの姿はよく見えたのだが、北西側にいるベーシストはよくは見えず、北東側でプレイするギタリストの姿はほとんど見えなかった💦
バンメンの姿はモニターにもほとんど映らないしね💦(映った場面も少しはある)
センターステージあるある、よね(笑)
バンドメンバーのプレイ姿が見えないのはちょっと残念でしたが、音源トラックも使い、バンドセットコーナーの音は良かったと思う。ピアノ音がちょっと負けてたかな?

『キリがないから』に登場したダンサーは、MVでも登場し有名な ”ひろむくん” という方だそう(のちのMCでは ”アンドロイド”と呼ばれていた)。(あまりちゃんとMV見てないことがバレバレだが、)ロボットダンスで風さんの回りをまわったり、風さんの動きをなぞったりする動き。曲が終わったら、ステージの端から普通に退場していったのだが、面白かったのは、ステージを下りてアリーナの端にはけていくまで、ずっとアンドロイドの歩き方で進んでいったことだ。これは、一部の観客にしか見えない光景だったと思うので記しておく(笑)。後で風さんが行っていたが、ひろむくんが風さんの動きに合わせる、というか風さんの動きにアドバイスをしたりしていたそうだ。なるほど!

あと、どの曲でどうだったか本当に記憶がまったくないが、照明やモニターの映像による演出が素晴らしかったなぁ。きそう…あんなに興奮したのになんでわたしの脳波は記録しておけないんだよ!くやしいい!!
曲と連動して覚えてるのは(終演後にSNSで友人と語ったからかろうじて覚えてた)『死ぬのがええわ』で、イントロのピアノの音色に連動して、赤い光の粒がモニターを飛び交う映像がとてもとても美しかった。天に向けて咲く彼岸花の花弁のようで、切ない美しさだった。

その後は新曲を2曲も披露。モニター画面に歌詞など表示され、新曲といっても楽しく聴けた。2曲とも当日、というか日付変わった翌日に配信リリースされた。
スト2曲はアルバムのラス2でもある『さよならべいべ』~『帰ろう』
『帰ろう』では、武道館の天井から白い羽根が降った。
ステージの上に幾重にも舞う白い羽根はとても美しくて。
風さんのもじゃもじゃの髪にも白い羽根が絡まって、最後、ステージの4方向で深々と頭を下げてお辞儀をする間も、その3枚の羽根は落ちることなく、風さんの髪の上でふわふわと踊っていた。

そうか。風さんは天使だったのだなぁ!!と確信した。

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風さんのアルバムは、ずっとサブスクで聴いており、かなり後からCDを購入したので、、封入特典があることに気づかなかった。
封入特典で全国ツアーの抽選に応募できたそうだが、まぁ、この武道館に来れたので
さらにツアーにも、というのは贅沢かな、と感じる。
それよりも、彼のライブを生で体験したいできるだけすべての人が、できるだけ会場に行ければいいなぁ!と思った。

生ライブ大好きな自分が、そんな気持ちになるのって不思議だ。
やっぱり彼は…人々に歌を届けるために地上に降りてきた天使なんじゃないかな。

おわり。

 

●Set List●

<第1部> ピアノ弾き語り
01. アダルトちびまる子さん
02. Close To You ~The Carpenters cover
03. Just the Two of Us ~Bill Withers cover
04. 丸の内サディスティック ~椎名林檎 cover
05. 特にない
06. 風よ

<第2部> バンドセット
07. 何なんw
08. もうええわ
09. 優しさ
10. キリがないから
11. 罪の香り
12. 調子のっちゃって
13. 死ぬのがいいわ
14. へでもねーよ ※新曲
15. 青春病 ※新曲
16. さよならべいべ
17. 帰ろう