社会参加の実際・改

2016年お引っ越し。つれづれだらだら雑なテーマで書きます。ま、ちょっとライブ感想多め。

三浦大知 "完全独演公演"「球体」

f:id:Ichimi10:20180715233726p:plain

全10公演。
ここ最近では、主にライブハウスを回るファンクラブイベント、主にホール会場を回るライブツアー、というスタイルが多かった三浦大知さんのワンマン公演。
とくに昨年~今年にかけての BEST HIT TOURが、文字通りに代表曲を中心としたセトリで構成されていたためか、予想を遥か斜め上まわるコンセプチュアル・アルバムの発表、そのアルバムを曲順通りにパフォーマンスするという全曲未発表曲のツアー。

…そんなレアな公演、ついに自分は…
申込公演すべて落選するという大残念な状況!!!
本当にほんとうに行きたい公演だったので、精神的なショックが半端なくて…一時期まじでメンタル崩壊しそうになりました(笑)
あまりにもショックすぎて、誰にも会いたくないあまりに「5月の風」とか、行けなかったんだよ(笑)(笑)
DA PUMPさんの U.S.A.初披露みすみす見損ねたので、あとでものすごく後悔したけどwww
話それまくりました。

          ***

そんな残念なわたくしでしたが、またまた天使様の降臨により、なんと2公演も行くことができました♪
・2018.6.17 NHKホール
・2018.6.27 名古屋国際会議場 センチュリーホール

後ろの2公演でしたので、 みなさまの(ネタバレなし)感想をちらちら拝見しながら、ついには、ブログ等にがっつり書かれた感想も拝見しながら、
ようやくこの目で見ることができたのが… NHKホール公演。(一緒の席ではなかったけれど、友人ともおなじ公演を見られて良かった)

同行させていただけるフォロワー様がいらして、3階席。NHKホールの後部席・上層階席はそこそこ遠いので、いちおうオペラグラスを持って行ったのですが、、、これがまぁ全然見えませんで(笑)、細かい部分を見るのは諦めました。

視力が悪く、オペラグラスも無駄…とあって、細かいところはぜんぜん見えなかったので、とにかく音を楽しむことに集中しましたが、結果的にそれはそれで正解だったかもしれません。

          ***

<1公演目>

音響残念な席だったがファルセットに酔う

前述のとおり全曲が新曲で、 あと、音響的にあまりよくない場所だったのでか、ふだんはくっきり聴こえる大知くんの Vocalがくぐもって聴こえ、歌詞はほとんど聞き取れなかった。でもゲインはそれなりに大きいので、なおさら耳に負担がかかり、、耳栓するかしないか迷って、けっきょくしなかった。
ただ、三浦さんのファルセットが素晴らしいなぁ!と。

昔、ライブにおける三浦さんの歌は、もともと声が良くスキルも十分なのだけど、すべてがフォルテ、フォルテシモ、フォルテシシモ、、という感じで、逆に平坦な印象を受けがちな残念みがあった(きっと本人、ライブで歌うのが嬉しすぎて、ついついいつも全力になってしまうのかなぁ、、とほほえましく理解)。
しかし、徐々に、ライブにおいても、そっと歌う、やわらかく歌う、、というテクニックを使えるようになり(全力振り切りもだいぶ抑えられるようになり)、
そして近年では、むかしは苦手そうだったファルセットも積極的に使っていくようになっていった。

最近では、5月の「蜜蜂と遠雷」コンサートで、倍音がキンキンでない柔らかい歌い方と、おそろしく美しいファルセットを聴かせてくれて、(大知くんのこんな声は初めて!)と興奮したものだったが。

後から思えば、この公演のために、、声を準備していたんじゃないかな、と。
オーチャードホールを経てないファンの中には、この「球体」公演で驚かれた方も多かったのじゃないかな?

 

細部が見えなかったからこそ全体イメージを堪能する

音響が残念なうえに角度のある座席だったので、彼のパフォーマンスのもうひとつの見どころであるダンスも、今ひとつ良い方向からは見れず。前述のとおり細部も見えず。
ということで、おもにステージ全体を眺めることが多かったのだけれども、、、これがこれで結構良くて!

初見でもっともインパクトを受けた演目は「淡水魚」「対岸の掟」「飛行船」「クレーター」、そして演目覚えていなかったけれど「テレパシー」「誘蛾灯」。
とくに「淡水魚」と「対岸の掟」が、、全体的にすごく好きだなー、と感じた。
「淡水魚」は、そもそも自分が感じている「水」への愛着もあり、ゆらゆらうごく水面と泳ぐ魚、三浦さんのダンスの美しい手の動き、尾びれのようなフロアの足の動きが連動して、本当に綺麗な眺め。
あ、水っていう意味では「テレパシー」の雨も良かった。自分は雨きらいだけど←
泣かないで 泣かないで 泣かないで
って、あんな優しい声で歌われたらたまらんですね…そこの歌詞はすごく印象に残りました。

「対岸の掟」は、深遠な日本の森。日本人は「山」の存在そのものに神性を感じてきた民族だが、まさにそのような概念で表現されている日本の森 のイメージ。詫、寂、って感じよ。
後半部、三浦さんが手にした本で表現する”蝶”のイメージについては、みなさま、いろいろ哲学的な解釈をされているようですごいアカデミックだなぁ!と思いつつ…わたしが連想したのは「梁山伯と祝英台」でした。中国やん(笑)

それと、好きとか嫌いとかでなく印象に残った「飛行船」では
ひ~こうせんが~ の「んが」がものすごく綺麗な鼻濁音になっていて、
ほらーほらー、やっぱり日本語は鼻濁音がいのちやん!前から言ってたやん!!とおもった(笑)  大ちゃん、接続詞の「が」は鼻濁音で発音してくださいねお願いよ♪

という感じで1公演目、細かい部分が見えなかったことや、歌詞を聞き取りにくかったことで、それ以外の部分を存分に楽しむことができて、
実はけっこう良かったんじゃないかな、と思えた!

なにしろ情報量の多い公演だったので、
初演でぜんぶまるっとみれた人は、、情報がオーバーフローして受け止めきれなくて大変だったんじゃないかと思う。
いや負け惜しみじゃなくて、心底堪能し満足しました。

          ***

<2公演目>

クリアな音響を堪能する

これまた譲っていただいた名古屋公演のお席は2階席やや後方。NHKホールの席とはほぼ逆サイドで、2階だからか NHKホールより近く感じる。
いちばん違ったのは音質!この会場のお席では、三浦さんの声をくっきりと堪能することができたし、歌っているところ、歌っていないところの音の違いもわかった。
やっぱりファルセットが震えるほど美しい。

三浦さんがフルで歌うときの声質には、ある種、金属的な煌びやかさがあって、持ち前の豊かな声量もあって素晴らしく響くのだけど、、全編そればかりだと…実は少し疲れることがある(あくまでも個人的感想)。
しかし、この公演における(、というか恐らくこの公演に向けて磨いてきた)彼の唄では、倍音の出し方すらコントロールしているかのように、やわらかい声、深く響く声、そして自在にまわるファルセット!

…相変わらず、歌詞は聞き取れないっていうか、記憶できないんだけれども、NHKホールで体験済だったので、余裕をもって、おそらく初回よりは沢山聴けた…はずである(ちょっと自信ない(笑))

 

アップの視点を堪能する

そして、前回の反省から…わたしは双眼鏡を買いなおしたのである(爆)
お初の名古屋センチュリーホール、お写真でみた感じは国フォーに近い感じ?と考えていたけれど、酷フォーより遥かに見易かった!(敢えての誤変換。国フォーの2階席は視界も音響もまじ残念だから)
んで、これまた2回目の強みなんだが、アップでしっかり見たいところと全体の情景を引きで見たいところがしっかり判っているので、安心して双眼鏡をつかえて。買いなおした双眼鏡は、ステージ上の三浦さんのダンスの細かい動きとか、表情とか、そりゃもう素晴らしくよく見えた!!

初回で気に入った「淡水魚」と「対岸の掟」は、引きでもアップでも両方みたかったからちょっと迷ったけど…

2回目だからこそ、(ここはしっかり見よう)ってとこちゃんと見られたし、新しい発見もあって、、2回見られたことが本当にありがたいなぁ、と思った!!

          ***

<まとめ>

もっと見たかった

全落選した公演を2回も見られたことは幸福だったし、チケットをお譲りいただいた方々には感謝しかないけれど、、
できればあと1、2回は生で公演をみたかった!

まぁ地方など行けた方は3回、4回と沢山見た方もいらっしゃったようだけれどそれは例外で、多くの方が行けて1、2回だったのではないかとおもう。
そんななかでものすごく集中して舞台を見て、たくさんの情報を受け取ってたくさん感じてらっしゃる方の感想をみかけると、、じぶん自身の感受性の乏しさにがっくりとうなだれるしかない。

…それでもあの公演を生で、この目でみて、この耳で聴けたことは幸せだったんだろうと思う。

どうやら同じ内容での追加公演は(すくなくともすぐには)なさそうなので、、貴重な記憶を抱きながら、次はメディアを楽しもうと思う。

          *** 

f:id:Ichimi10:20180715233749p:plain

おまけ:このツアーのグッズけっこうデザインが好きで、思いのほかたくさん購入してしまった。ほんとは気持ち的に全商品を買いたいくらい好きなデザインだったのですが、、さすがにちょっと、と諦め、実用しなさそうなものは買わない、という基準で泣く泣く選んだ!!
でもこのバッグは使わない気がする、、だって、まぁるい形がいとおしくて!!仕方なし ←だめじゃん